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今宿で大学生がフィールドワーク

2024年5月23日、九州大学共創学部3年生4人が、「女性と地域コミュニティ」をテーマにインタビューやフィールドワークを目的に今宿を訪れました。

公民館業務従事経験をお持ちの満安ルイさん(90歳)からは、伊藤野枝の娘さんと海辺で遊んだこと、長垂海岸では魚のキスと泳いでいたこと、初盆がある家に踊りに行っていたこと、特に浜崎に行くときは揺れる桟橋を青年団の人たちに背負ってもらって 渡ったことなど聞かせてもらいました。女性が外に出るのが難しかった頃、公民館は女性が交流したり活躍するきっかけになっていたこと、今宿と玄洋が分かれる以前に、地域を盛り上げようと花火大会や新春の集いが公民館を拠点に計画されていったことなど、地域がたどってきた経緯を知りました。

筑前今宿歴史かるたの読み札のひとつは、満安さんの作品だと知りました

その後、唐津街道にある創業大正12年の柴田酒店さんに行きました

柴田酒店では、​​「おんてれめんぴん」(男はてれてれ、女はぴんぴん)という表現が唐津街道あたりにあったと聞きました。

女性がしっかりしていることを地域みんなが認めていたことがわかる言葉に出会いました。

大学生の感想の一部です。
「面白い学びや発見ばかりでした。今宿の地域や人柄のルーツが少しだけ見えた気がして、今宿が好きになりました」

「地域コミュニティについて深く考えることができました」

「ネットで調べても絶対出てこないような貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました。印象的だったのは、地域における有機的な縁の繋がりが広がっていくことです」

「聞けば聞くほど今宿の歴史や穴場スポットを知ることができ、より一層今宿に興味が湧きました」

熱心に質問し、話に聞き入る若者たちの姿は、地域の人たちにとっても嬉しい刺激でした

九州大学と今宿うみやまひとプロジェクトの交流会(2)

2025年1月28日、今宿上ノ原のいろり焼き筑前堀で、今宿プロジェクトと九州大学大学院芸術工学研究院をはじめとする研究者の方々との交流会を開催しました。
コミュニティバスなぎさ号の存続のため、2019年から地域と行政と大学が協力して始まった「今宿うみやまひとプロジェクト」(通称:今宿プロジェクト)の活動をふりかえり、今後について多くの助言をいただく時間となりました。

九州大学のみなさんとは、共同研究として活動してきましたが、その後もこのように見守っていただき、貴重な助言と励ましをいただいています。

張 彦芳

九州大学大学院芸術工学研究院 准教授

今回、地域の方々、企業の皆様、行政の方々が参加され、熱い議論が交わされた素晴らしい会でした。 私は本プロジェクトのメンバーとして、2022年の終了後、今回初めて改めて様々な視点からプロジェクトを振り返る機会を得ました。まず、地域の課題に強い想いを持つ皆様のおかげで、このプロジェクトが持続的に続いていることに感銘を受けました。最初のなぎさ号の課題からここまで地域全体のプロジェクトへ展開の道のりでは、予算の確保や運営体制の維持など、多くの課題を乗り越えながら挑戦を続けてこられたことと思います。 今後、さらに良いプロジェクトを展開するためには、今宿内部の連携を深めるとともに、九州大学、市外の関係者、さらには国際的なネットワークとの連携が重要になると考えます。また、議論だけで終わらせるのではなく、具体的な連携プロジェクトを立ち上げ、より多くの人々を巻き込むことで、地域の活動をさらに活性化させ、より強い絆を築いていけるのではないでしょうか。

伊藤慎一郎

京都産業大学 情報理工学部 准教授

「動き続けていると、つながってくる。」これは、今回のミーティングで印象に残った言葉です。「今宿うみやまひと」プロジェクトは、地域のバス「なぎさ号」を守る活動から始まり、地域のメディア「今宿タイムズ」や文化継承の取り組みへと広がってきました。 議論を通じて、「なぎさ号」は単なる交通手段ではなく、人の思いを運ぶ“移動体メディア”になり得ることを実感しました。また、九大生のように入れ替わりながら地域に関わる存在も、変化を生み出す大切な要素です。 今宿の海と山に囲まれた豊かな自然環境は、多様な創造的活動を受け入れる余白を持っています。地域に残る遊休資産を、アーティストやリサーチャーが滞在し、活動できる場として活用することも、新たな価値を生み出す可能性があると感じました。さらに、「なぎさ号」をアートギャラリーにする、今宿歴史カルタをラップにするなど、地域の文化を新しい形で継承するアイデアも生まれました。 短い時間でしたが、地域の皆さんの取り組みや想いに触れ、大変刺激を受けました。 次はもっとゆっくりと今宿で過ごしたい。

稲村徳州

九州大学大学院芸術工学研究院 助教

今宿のさまざまな取り組みについて話には聞いていましたが、実際に地域の皆さまと交流し、その多様で情熱的な活動に心を打たれました。特に広報活動の負担が大きい中、既存コンテンツの活用による新たな価値創出の可能性を感じました。その一例が、筑前今宿歴史かるた(今宿かるた)をデジタル技術で広めるアイデアです。点在する読み札は地域性があり、訪れる人の関心を引く魅力を持っています。しかし、それを効果的に届ける仕掛けが必要です。そこで、世界中で使われる地図アプリ(例:Google Maps)を活用し、読み札を撮影・アップロードして内容や追加情報を掲載すれば、多くの人の目に留まります。また、機械翻訳を通じて日本語を母国語としない人にも伝わり、インバウンド観光の可能性も広がるでしょう。

❤️

Lascari Benitez Angelica Zoe(ラスカリ・ベニテス・アンジェリカ・ゾエ)

九州大学 芸術工学府 修士

Ideas:

Utilize buildings to revitalize them and give them a new purpose:

• Dormitories for Kyudai students

• Dormitories for artist residencies

• Community cafeteria

It could be possible to collaborate with residents of the Fukuoka Asian Art Museum program and students from Kyushu University.

The vacant cafeteria could be used to offer meal services for these artists and students, as well as a meeting point for the community and these individuals.

Investment would be required to renovate the building and rent the cafeteria space.

Take advantage of the privileged location of the area to make it a hub for local cyclists: it is accessible by bike and does not require many facilities:

• Sale of bento boxes with local ingredients

• Coffee and refreshing beverages

Not much investment is required, but extensive promotion is needed.

Traducción al japonés:

上記の日本語訳:

アイデア:

建物を活用して再生し、新しい用途を与える:

• 九大の学生向けの寮

• アーティストのレジデンス用の宿泊施設

• コミュニティカフェ

福岡アジア美術館のプログラムの居住者や九州大学の学生と協力することが可能です。

空いているカフェテリアを利用して、これらのアーティストや学生向けの食事サービスや、コミュニティとこれらの人々のための集いの場として提供できます。

建物の改修やカフェテリアのスペースの賃貸には投資が必要です。

地域のサイクリストのための拠点として、この場所の利便性を活かす: 自転車でアクセス可能で、多くの施設を必要としない:

• 地元の食材を使った弁当の販売

• コーヒーや清涼飲料

多くの投資は必要ありませんが、広範な宣伝が必要です。

王 平成

九州大学 芸術工学府 研究生

九州大学「今宿うみやまひと」プロジェクト視察の感想

九州大学芸術工学府の学生として、私は「今宿うみやまひと」プロジェクトの視察に参加する機会を得ました。この活動を通じて、プロジェクトの背景や発展の経緯、そして成果について深く学ぶことができました。

今回の視察は、今宿という地域の独自の魅力を改めて認識させると同時に、デザインがコミュニティの活性化に果たす役割について考えるきっかけとなりました。

「今宿うみやまひと」の中で最も印象的だったのは「なぎさ号」です。なぎさ号は、日常生活の場と多様なスポットを結びつけるだけでなく、地域住民と観光客の交流の場を生み出していました。

このプロジェクトでは、住民や学生、専門家が共同で今宿の研究や計画に参加しています。例えば、ワークショップを通じて住民の意見を集め、デザイン思考を活用した改善案を提案していました。この手法は住民の参加意識を高めるだけでなく、地域の実情に即したプロジェクトの実現に貢献していました。

物理的なデザインに加え、「今宿うみやまひと」は人と人とのつながりを重視しています。講演会や体験イベントなどを通じて、異なる世代の住民が交流する機会を創出し、外部からの訪問者も巻き込んでいました。

チェンフェイシュエ

九州大学 芸術工学府 研究生

この度の活動に参加できて、とても嬉しく思います。GGJが今宿にもたらす影響について知る良い機会となりました。ここ数年、コロナの影響でプロジェクトが遅れることもありましたが、逆にコロナク後には新たな機会とチャレンジが生まれたと感じています。経済の影響で人々の消費が抑えられる中、より多くの人々が自然へ足を運び、素朴な方法で観光を楽しむようになりました。

今宿は自然環境に恵まれており、これまでにも小中学生向けの天体観測教室や昆虫に関する科学教室を開催してきました。今後は、植物や地理に関する科学教室の開催や、キャンプイベントを企画することで、より多くの大人の観光客を今宿に呼び込むことができるかもしれません。

      九州大学のみなさんと地域に人たちと(筑前堀にて)

九州大学と今宿うみやまひとプロジェクトの交流会(1)

2025年1月28日、今宿上ノ原のいろり焼き筑前堀で、今宿プロジェクトと九州大学大学院芸術工学研究院をはじめとする研究者の方々との交流会を開催しました。
コミュニティバスなぎさ号の存続のため、2019年から地域と行政と大学が協力して始まった「今宿うみやまひとプロジェクト」(通称:今宿プロジェクト)の活動をふりかえり、今後について多くの助言をいただく時間となりました。

            今宿プロジェクト代表 渡辺さん

今宿小学校科学教室 スライム作り

2023年6月17日(土)今宿小学校家庭科室で科学教室が開催されました。今回のテーマは「スライム」です。普通のスライムともちもちしたスライム作り。午前の部と午後の部、合計約60名の児童が参加しました。

iTOP科学教室 代表の平田さん

今宿プロジェクト主催で始まった科学教室は今年で3年目を迎えます。講師は九州大学公認サークル iTOP(アイトップ)科学教室の大学生たちです。今宿小学校PTAの協力で毎回、多くの子どもたちが参加しています。子どもたちが科学への関心をもつきっかけになっています。

せんたくノリにホウシャを混ぜるとかたまってスライムになります。水をシェービングフォームにかえると、ふわふわもちもちしたスライムに触感が変わりました。

子どもたちは、混ぜながら空気を含ませて、その変化を感じ、触感を楽しみながら、いろいろな造形を楽しみました。めんたいこ(?!)もありました。
家に帰ってやってみたい人は、スライムにお酢を混ぜてみてねと提案がありました。スライムのつながりが解けるそうです。

関西から転勤で福岡にきたお父さんは、「娘は今宿小学校1年生に入学したばかり。まだ緊張感があるようだけど、すっかり福岡の方言になっています」とのこと。

はじめて、科学教室の活動に参加した大学生は、「子どもたちと楽しく活動できるかな、と少し不安だったけど、とても楽しんでいたのでよかったです」

今回の参加メンバーは、3年生平田さん( iTOP科学教室代表)、2年生は三ツ井さん、宮原さん、青木さん、1年生は竹本さん、嵩(だけ)さん、4年生は藤江さん、宮田さん、大山さんです。

今宿の春

今宿の春 2024

わたしは昭和世代なので、春を感じるとつい千昌夫の歌を口ずさみたくなります。(なのでこのタイトル 笑)

今宿で有名な場所といえば、

  • 海(長垂海岸)
  • 山(野外活動センター)

ですが、今回は少しニッチな春を感じる場所を紹介します。

バイパス青木のチューリップ

国道202号バイパス、「バイパス青木」交差点の一角に、花畑を見たことがある方は多いのではないでしょうか?
地域の有志の方々(のらくろ会)が、春はチューリップ、夏はひまわりを植えて人々の目を楽しませてくださっています。
4月2日現在、花は半分程度散ってしまいましたが、今週いっぱいは楽しめそうです。

七寺川の桜並木

今宿野外活動センターから長垂海岸に流れている七寺川には、短い距離ですが桜並木が点在しています。こちらも、地域の有志の皆さんで植樹したものが、数十年たってここまで立派になったのだそうです。周辺に駐車場はありませんので、長時間車を停めることはご遠慮くださいね。
4月2日(火)現在、花は八分咲きといったところですが、翌日から天気は下り坂。
週末まで花が散らないことを願うばかりです。

上ノ原公園

昔ながらの遊具しかない小さな公園ですが、ここの桜も大きくて圧巻です。
ただし、ここも駐車場がないので観光者はおらず、近所のファミリーがボール遊びをしている風景をよく見かけます。

まとめ

今宿で見られる春の風景を紹介しましたが、皆さんの地域でも桜やチューリップ、レンゲなど、今の時期ならではの景色が見られると思います。近所を散策してみると、意外な発見もあります。是非、あなたの地域の春を探してみてください。

なぎさ号で小旅行

なぎさ号で小旅行

なぎさ号からの車窓の景色です。姪浜駅北口で、今宿野外活動センター行きのなぎさ号に乗り海岸線の道を進みます。

福岡市で初めて国の天然記念物に指定された「長垂の含紅雲母ペグマタイト岩脈」の一帯にある大岩。カエルの大岩と言われています。

車窓から眺める長垂海岸

なぎさ号の車中                 バス停のある今宿駅

叶岳・高地山・高祖山・かねつき山とつながるやまなみ / 降車の時、見届けてくれる運転手さん

叶嶽宮前で降りると、叶岳の登山口があります
終点の今宿野外活動センターから高祖山へ登ることができます

小さな勇姿が、ゆっくり駆け抜けます
この辺りでは、大切な生活の足です

なぎさ号で行く、海、山、隠れ家ランチの旅(モデルコース)
https://imajukuumiyamahito.jp/999999-2/

今宿姪浜線乗合バス 路線図・運賃・運行時刻表
https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/32971/1/2023imajukuchirashi.pdf?20230913100733

毎日新聞で紹介されました「なぎさ号は、地域の足+観光促進」

毎日新聞で紹介されました
「なぎさ号は、地域の足+観光促進」

文・写真 末本圭子

毎日新聞社の観光スポット紹介コーナー「ふらっとぶらっと」で、なぎさ号と今宿プロジェクトのことが山口版、福岡版、佐賀版、大分版で紹介されました。

「乗ってみたい」「姪浜からバスで小旅行ができるとは知らなかった」などの声が寄せられているそうです。

なぎさ号は、交通空白地を埋めるための官民の取り組みであること、今宿プロジェクトが多様な人たちをつなぎながら楽しく活動していることなどを取り上げられました。

バスを待つ今宿プロジェクトのメンバー   後ろは叶岳
田園風景の中、ゆっくり駆け抜けるなぎさ号

2024年1月13日、今宿のなぎさ号沿線にある、喫茶むくの木に今宿プロジェクトのメンバーが集まりました。毎日新聞社の記者さんもいっしょに、今宿の印象や魅力、活動について語り合いました。

喫茶「むくの木」で今宿プロジェクトのミーティング

記者の方には、今宿姪浜線乗合バス「なぎさ号」を運行する(株)姪浜タクシーの岩本社長の思いとともに、地域での取り組みに興味をもっていただきました。

記者さんからのメッセージ

「なぎさ号沿線は、海、山など条件がそろっていて、風景が和みます。今宿プロジェクトのホームページ「今宿うみやまひと」は今宿の外の人にも見えるプラットフォームになっていると思います。動き続けていると、いつかつながっていきます。地域づくりやつながりがあることが、生きがいや防災にもつながっていくと思います」

励みになるメッセージをいただきました。

これからも、地域のことを記録したり、魅力を発信したり、多様な活動を展開したいと思います。

活動に関わった大学生が、卒業後も活動に参加したり、遠隔でホームページのことを手伝ってくれたり、つながりが続くのは心強いです。

喫茶「むくの木」の水崎さん
家族は関東から帰省する時、姪浜からなぎさ号を使い、海の景色を眺めながら帰ってくるそうです

今宿と上海オンライン交流会〜コミュニティデザインの現場報告会

2022年12月18日 日本10:00 -12:00 (中国9:00-11:00)、

「DESIGN FOR COMMUNITY INTERNATIONAL TALK EVENT」と題して、今宿プロジェクトと上海でコミュニティデザインに取り組む大学との報告会をオンラインで行いました。(主催:今宿プロジェクト 共催:九州大学)

上海からは、朱丹(コミュニティデザインプロデューサー) 、沈瓊(大学教員)、智晨(学生)が、報告しました。

日本からは、末本(地域リーダー)が今宿プロジェクトの経緯と活動の全体像を、服藤(九州大学学生)が、バス旅の紹介を、石田(九州大学学生)が、科学教室や星の観察会の紹介などPTAとの連携について、報告しました。

張(九州大学教員)は、中国側の通訳と、今宿プロジェクトの展望と課題や助言。

南井(九州大学学生、イギリス留学中) はコミュニティデザインの事例紹介をしました。

日本側の中国語通訳は、謝俊(九州大学研究員)が担いました。

はじめに、張さんより今回のイベントの思いが語られました。「九州大学は、これまでデザインのワークショップをやってきました。多くのアイデアが蓄積されてきたので、それを生かして社会実装することになり、福岡市と地域の住民の方々が中心になり今宿での活動を続け、今年は4年目になります。中国でもおもしろいプロジェクトがあるので、自分たちのところだけでなく、他の地域のプロジェクトを通して国際交流をしながら、手法を手に入れ、次の展開につなげてほしいです」

https://drive.google.com/file/d/1ddSM_Q7uDtcAm3GFLMMWwfAMn0sSEL7n/view?usp=sharing

上海の方々からの報告の一部です

うみ・やま・ひとを巡るバスハイク〜今宿の魅力再発見の旅

うみ・やま・ひとを巡るバスハイク
〜今宿の魅力再発見の旅

文 写真 末本圭子

2022年10月30日、今宿バス旅第3回「うみ・やま・ひとを巡るバスハイク」が開催されました。(主催:今宿うみやまひとプロジェクト)
今宿周辺地域の方々に、身近なのに気づいていなかった奥深い今宿の歴史や自然をもっと知ってもらうための企画です。

コミュニティバスなぎさ号の運行を担う姪浜タクシーの協力のもと、マイクロバスでさいとぴあ発着、大塚古墳、唐津街道、長垂海岸、八雲神社、筑前堀、野外活動センターというコースをまわりました。
新しく今宿に住みはじめた親子、九大の関係者、西都や今宿の住民という多世代での散策になりました。

講師は郷土史家の大内士郎氏。大内さんは地元のメンバーとともに今宿小、玄洋小、西都小で毎年、郷土学習の時間に、子どもたちを現地案内しています。

化学肥料が普及する前は、玄海島から肥溜めを購入し、船で運んでいたそうです。循環型の経済の一面を知りました。

創業昭和48年以来、離れの個室がある、いろり焼き・筑前堀の女将には博多ういろうの開発についての話を聞きました。

立ち寄った八雲神社で獅子舞に関わる地元の人の話を聞きました。八雲神社と金印のつながりについて参加者にとっては初耳で、歴史のもうひとつの説に引き込まれました。

“博多うつし”と呼ばれ、いろいろな伝統行事が、ここ今宿に根付いている話もありました。
「大内さんの話がおもしろくて、日常的に過ごしている今宿が、とても奥行きのあるところだと気づいた」

「大内さんの解説で、いつもの風景に愛着がわいた」

「今、自分たちが立っている場所に思いを馳せるいい機会になった」

「多くの方々が今宿に関心を寄せて参加していることが、地元としてうれしい」などの

感想が、最後のふりかえりで出ました。

その後、今宿野外活動センターの伊崎所長に、海が見える絶景ポイントを案内してもらいました。オートキャンプサイトは、キャンセル待ちが出る盛況ぶりだそうです。

大学生と新社会人の若いメンバー5人が進行役となり、グループごとにふりかえりをしました。

参加した大学生たちの感想です。

「今日1日で出会えた地域のすてきな方々の考えやこれまでの人生について、もっと聞きたいと思った」

「ふだんは話すことのない地域の人、年代の違う人と、今宿をより良くできないか、いっしょに考えられてとてもおもしろかった」

地域のおとなたちの感想は「若い人・中年・高齢者いっしょの良き時間となった」

「様々な世代が話し合うことで、良い発想が生まれる機会になった」

バス旅ワークショップのまとめ (詳細) https://drive.google.com/drive/folders/1YigdFR0cy1wvzxe7dtc1R7xHOnBVDC53

今回の企画は、今宿周辺地域の人に、身近に自然や歴史を楽しむ場所としての今宿を知ってもらうためのバスハイクです。
多世代で散策し、意見交換を行い、今後の今宿の活動に生かしたいと思います。
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協力:姪浜タクシー 柴田酒店 青木獅子舞保存会 玄洋公民館赤瀬さん 今宿公民館古  川さん 野外活動センター伊崎さん さいとぴあ 筑前堀吉田さん 

科学教室 「シャボンだまをつくってあそぼう!」

2023年6月17日(土)今宿小学校で科学教室が開催されました。「シャボンだまをつくってあそぼう!」というテーマで、3部にわかれて合計約100名の児童が参加しました。

昨年に引き続き、今宿プロジェクトと今宿小学校PTAの共同企画で、講師は九州大学公認サークル iTOP(アイトップ)科学教室の11人の大学生でした。

水中にシャボンだまをつくるのは、タイミングがなかなか難しそう。

iTOP科学教室代表の藤江勇仁さんは九州大学理学部物理学科情報理学コース3年生。

屋外でも、針金で手作りした輪を使って、大きなシャボン玉にも挑戦しました

風向きや、輪の動かし方を子どもたちはそれぞれ工夫し、大学生たちのサポートのもと、楽しく活動しました

iTOP科学教室代表の藤江さんは、「水中シャボンだまづくりは、意外にみんな食いついたな、という印象。子どもたちは、何にでも興味を示し、何度も挑戦する。集中力あるなと思いました」

子どもたちが見守る中、大学生が大きなシャボン玉に挑戦。子どもたちの大きなため息を何度も背中に感じる大学生。最後は「がんばれ、がんばれ」の声援を受けていました。

代表の藤江さんによると、「やっとコロナが収束してきて、科学教室の依頼が増えてきました」とのこと。スライムやバスボムなど、いろいろなプログラムを準備しているそうです。

昨年は、ブーメラン教室、顕微鏡教室、天体観望会でした。今年は、どんな展開になるのでしょう

九州大学公認サークル iTOP(アイトップ)科学教室の11人の大学生