福津研修#2~クロスロードゲームで学ぶ多様性~

福津研修#2~クロスロードゲームで学ぶ多様性~

文=服藤悠一郎 写真=末本圭子

7月7日、今宿校区の研修旅行で福津市にお邪魔しました。そこで、福津市男女共同参画室の皆さんと体験したのが、クロスロードゲームです。クロスロードゲームとは、カードを使った防災ゲームです。災害時に選択を迫られる状況を想定して、様々な当事者の立場で自分自身の判断を下し、互いの判断と理由を他の参加者に共有します。

なぜ男女共でクロスロードゲームなのか。それは、災害時の判断に正解がないからです。正解のない問を通じて、自分自身や他者の思考のクセを認識し、多様な立場に配慮した行動を学ぶことができます。

第1問はこちらでした。

「一人暮らしの高齢者の立場で、災害時に、行政からの避難指示と、家族からの外出自粛要請のどちらを優先するか」

避難指示が出る状況というのは、感染して死亡する可能性よりも災害で死亡する可能性の方が高い状況であると考え、私は避難指示を優先して避難すべきと判断しました。

この問題についてグループの皆さんと意見を出し合うと、両方の結論が挙がり、さらにその理由も様々でした。皆さんの意見を伺う中で、問題中の立場や状況に関連する経験がある人生の先輩方ほど、配慮すべきと考える項目が多く、我が事として悩まれているように感じました。また私の意見についても、生命は何より大切であり、特にたとえケガをしても病気になってでも生き延びることを優先すべきである、という価値観が、思考の前提にあったことに気が付きました。

どんなに合理的な思考も、一人一人の価値観を実現する手段であり、その価値観の存在に自分では中々気付かないもののようです。日常生活はもちろん、困った時ほど協力が必要な社会だからこそ、お互いの立場と価値観を意識し配慮する努力が大切だと感じました。

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中