今宿駅前の巨大な工場「三菱電機パワーデバイス製作所」の内部に迫る!

今宿駅前の巨大な工場「三菱電機パワーデバイス製作所」の内部に迫る!

写真=石田匠 文=石田匠

 今宿駅のすぐ近くにある「三菱電機パワーデバイス製作所福岡」。今宿駅を利用する際に目に入るため、存在を知っている方は多いかも知れませんが、どんな人が働いているのか、どんな製品を作っているのかはあまり知られていません。今回、三菱電機パワーデバイス製作所について総務部の冲永さんにお話を伺いました。

そもそも、何を作っている工場?

まずは単刀直入に、どんなものを作っているのか教えてください。

ここの工場で製造しているのは、”パワー半導体”というものです。パワー半導体は、身近な自動車や鉄道、家電だけでなく、産業用ロボットや太陽光発電、風力発電など様々な製品に搭載されており、この分野で三菱電機は、業界トップシェアを誇っています。そして、パワー半導体は、電力を効率良く制御する働きを行い、省エネ化に貢献しています。

パワー半導体

なるほど。私達の生活を支えてくれている、大事なデバイスを作っていたんですね。でもどういう経緯で、今宿に工場ができたのですか?

今宿に三菱電機の工場ができたのは、戦時中の1944年に遡ります。当時は探照灯(サーチライト)を製造していました。ここに工場を作った理由として、今ほど住宅地が広がっておらず広い土地が確保できたこと、また近くには大都市圏があり、働く人も確保できたことなどが挙げられます。

1944年頃の福岡工場

戦後も三菱電機福岡製作所として、電動機・電気ホイスト・電動工具などを製造してきました。従業員には、男性は設計・製造、女性は検査など役割分担のもと、今宿の方も多く働かれていたようです。そして1970年代からは、いよいよ今に繋がるICチップ(半導体デバイス)の製造を開始しました。九州はシリコンアイランドと呼ばれるほど、全土でICチップの製造がさかんですが、その皮切りとなったのが三菱電機です。

三菱と今宿のつながり

たしかに、中学校の社会科で、「九州はシリコンアイランド」と学んだのを思い出しました!従業員のみなさんと今宿地域には、現在はどんなつながりがあるのですか?

去年に引き続き今年も開催できませんでしたが、”玄菱会(げんりょうかい)”という夏祭りを、今宿の三菱グラウンドで毎年行っています。従業員が焼きそばなどの露店を出店し、地域住民の方も多く足を運んでくれます。また、長垂海岸のビーチクリーンも実施しています。

夏祭りの様子

東京、大阪にも事務所や工場を構える三菱電機ですが、福岡工場は人気の赴任先です。物価も安く、ご飯が美味しいので、私も満足しています。家族で暮らしている人は、九大学研都市や姪浜、西新から通勤している人が多いですね。

福岡工場ならではの魅力としては、どんなものがあるでしょうか?

自然が豊かなことが挙げられますね。週末は子ども連れの社員向けのイベントとして、野外活動センターでアクティビティをするイベントもありました。また、工場の中も自然の豊かさを保つ努力をしています。敷地内には旧松本川が貫いています。工場周辺の川は護岸工事が進み、かつての生態系は失われつつありますが、工場内の川は昔からの姿をそのまま保っています。メダカも泳いでいて、社会科見学に来た小学生にも見てもらっています。

工場内を流れる旧松本川

自然豊かな工場から、私達の生活に欠かせないものづくりをしていたのですね。本日はありがとうございました。

(取材後記)
 工学部出身のわたしは、技術を社会にわかりやすく伝える手助けをできれば、という思いで今回の取材を担当しました。今宿を代表する大企業の方へのインタビューは、いかがだったでしょうか?気さくにお話を聞いてくださった冲永さん、本当にありがとうございました。

参考リンク

プロジェクトME 福岡県パワーデバイス製作所編

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