KaoiSurfオーナーが語る、今宿の海の魅力とは?

KaoiSurfオーナーが語る、今宿の海の魅力とは?

写真=末本圭子 文=石田匠

1984年のロサンゼルスオリンピックで初めて種目として採用され、2021年の東京オリンピックでも正式種目となったウインドサーフィン。江ノ島や海外で盛んなカルチャーと思われがちですが、今宿の海でも天候の良い日には颯爽と海上を駆け抜けるウインドサーファーを見つけることができます。今回は、今宿の海辺に店舗を構える「KaoiSurf(カオイサーフ)」代表の帆足明(ほあしあきら)さんに、今宿のウインドサーフィン事情や、ウインドサーフィンの魅力を聞いてきました。

ウインドサーフィンとの出会い。

ウインドサーフィン(以下、WSF)とは帆のついたサーフボードに乗り、風を使って水面を走るマリンスポーツです。帆足さんが初めてWSFと出会ったのは、高校1年生の時。道具一式を知人から10万円で譲って貰えることになり、決して安くない金額ですが「面白そうなことにチャレンジしてみたい!」という気持ちで購入を決めたそうです。

今宿には当時からマリンスポーツのお店があり、福津市などと並んで福岡のWSF文化の中心地でした。週末は自宅から今宿の海に通い、WSFにのめり込むようになります。高校卒業後も空いている時間を全てWSFに費やすため、ショップのオーナーのもとでアルバイトをしながら海に出る日々を送り、コンテストにも出場するようになります。

お店の前に広がる博多湾

プロ選手を諦め、サーフショップ経営の道へ。

全国各地の大きい大会に出場し、結果を残すようになった帆足さん。21歳の時には与論島に渡り、スキルアップを目指して修行したそうです。しかし、プロ選手を目指す中で限界を感じるようになっていたと言います。

どんなマイナースポーツでも、上には上がいます。プロ選手になるのはちょっと違うかな、と考えるようになりました。

そこで、自身が選手として活躍するのではなく、ビジネスとしてWSFに関わる道を目指します。今宿で道具販売やインストラクターに従事したのちに、店舗経営を引き継ぎ独立しました。

ウインドサーフィンの魅力を、より多くの人に。

帆足さんが「KaoiSurf」を独立開業してから18年が経ち、同じ建物の中でサーフショップ以外にもテイクアウトバーガーショップ、レンタサイクル店も経営しています。また今宿花火大会の日には隣の駐車場でライブイベントを企画するなど、今宿のビーチサイドを盛り上げる中心的存在になりました。最近では、ボードの上でヨガをするサップヨガも企画しています。新たにお店を訪れるお客さんの数も、九州大学伊都キャンパスの移転に伴って増えたと言います。

今宿・九大学研都市エリアの発展に伴い、お客さんもお店の近くに住む人が増えました。自宅から海が近いと、1日の始めに海に出てから仕事に向かうなど、マリンスポーツを趣味からライフスタイルの一部にすることができます。そんな価値観を広めていきたいです。

KaoiSurfの外観

また帆足さんは指導者としての一面もあります。新しくWSFを始める方にレッスンすることはもちろん、福岡県のタレント発掘事業で選ばれた子どもたちの受け入れも担当されており、多くの子どもたちが選手として活躍する日を夢見て今宿の海で腕を磨いています。

子どもの時にスポーツに打ち込んだ経験は、大人になってから大きな意味を持つと考えています。WSFと真摯に向き合った日々に価値があったと振り返られるような経験を積んでほしいという思いで、ユース世代を指導しています。

WSFの楽しみ方は人それぞれ。競技として技を極める以外にも老若男女が楽しめる生涯スポーツであり、風を読み自然との一体感を味わいながら海上を滑る爽快感はWSFならではの大きな魅力です。今宿は湾内で波も低く、安全にWSFを楽しめるため、初心者の方にもぴったりのフィールドです。まずは、お手軽なSUPから始めてみるのもおすすめだそうです。体験も行っているので、マリンスポーツに興味がある方は、是非「KaoiSurf」に足を運んでみてはいかがでしょうか?

KaoiSurf代表 帆足明さん

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